世界中のレストランを簡単に予約できるようにする

「まだ同じ会社で働いているの?」と飲みに行くと友達に言われる。今の会社に入社してから6年目になった。5年以上も1つの場所で働き続けているのは、自分でも驚いている。

大学にも2年通えなくて、その後入った会社も2年続かなかった僕がなぜか1つの会社で今も働いている。

自由や裁量をもらえて居心地が良いとか色々な理由はあるけど、今やっているテーマが自分にとっては壮大で刺激的だというのが理由になっている。

先日リリースが出てちょうどいい機会なので、今やっていることについて書いてみる。これまでは意識的に仕事について書いてこなかった。

prtimes.jp

世界中のレストランを簡単に予約できるようにする」というテーマに1人の開発者として取り組んでいる。

ここは個人の日記だから、ビジネス的な視点・会社としての視点などを一旦放棄して、1人の作り手としての主観を元に書く。

ここまで何をやってきたか

AutoReserve というレストランの電話予約を音声AIが代わりにやってくれるサービスを作っている。

予約の電話をするのがとにかく苦手なので、個人的に課題に共感したことがきっかけでエンジニアとして関わり始めた。会社設立のタイミングで、1番目の社員として入社した。

これまでは日本全国のお店を簡単に予約する、という課題に取り組んできた。

何十万店舗とある日本全国のお店の予約を扱うのは技術的にもチャレンジングで、自動音声電話のコア開発からレストランを検索する体験まで幅広く取り組んできた。

今年は特に海外から日本に旅行でやってくる人達に使ってもらえるようになって、「日本語で電話をしないと行きたいお店の予約ができない」という言語の壁を埋めることができてきたのが嬉しい。

海外でレストランを予約する

僕は海外旅行が好きで、北極に行ったりタイでしばらく過ごしたりするのは、少ない人生のテーマの1つだったりする。毎回のように感じるのは、美味しいものを食べるまでの困難さだ。

そもそもとして何が美味しいのかがわからないから調べる。調べた美味しいものを食べれるお店を探す。よくまとまっている情報源がないから探すのに苦労する。国ごとに検索サイトが違うことが多い。

予約するお店の場合、何かしらの方法で予約をしないといけない。ネット予約できればいいけど、できないことも多く、電話で予約しなければいけない。時差を計算して国際電話かけて、もちろん英語か現地の言葉で話さなければならないから、言語の壁がある

じゃあ僕の場合どうしているのかというと、基本的には面倒すぎて諦めている。けど、本当は現地の美味しい食べ物を楽しみたいと思っている。ウズベキスタンのレストランで食べた、臭みのない羊肉と大きなパンの味を今でも昨日のことのように覚えている。

頑張れば予約する方法はあるけど、ホテル予約みたいに簡単な1つの方法というのがない。お店を探すから予約するまでとても簡単にできる方法を作っている。

予約するを極める

まず、お店に音声AIで電話して予約するのを極めるというのに取り組んでいる。電話を使うのは、これまでの実績から得意だというのもあるし、結局電話がスケーラブルで多用途な最強のインターフェースだと思っているからだ。

具体的には、英語・韓国語など多言語の音声AIを開発するのはもちろん、レストランサポートのための多言語対応コールセンターシステムを構築したり、無断キャンセルなどを防止するための決済・送金システムを作っていたりする。

すでに、アメリカ・韓国など10カ国のレストラン予約に対応している。言語文化の壁や国の規制など国を跨ぐだけで課題も多いけど、1つ1つ取り組んでいる。

世界のレストランを探す

知らない土地のレストランなんて基本的に知らないから、レストランを探す必要がある。

国ごとに強いグルメサイトはあっても、実は世界を横断してレストランを探せる検索エンジンなんてものはなかったりする。

そこで、作ろうとしているのは、世界中のレストランの検索エンジンだ。レストランデータを集約して1つの場所でスムーズに探せるようにしたいと思っている。

レストランデータをとってみても言語の壁が存在する。たとえば、アメリカや韓国のお店には日本語の店名は基本的にはない。日本語で読み上げられる名前がないと、日本語をメインに使うユーザーにとっては読みにくかったり検索しづらかったりする。

レストランデータを翻訳することでわかりやすく伝わるようにしている。技術的には、英語の店名を日本語の店名に変換するのに ChatGPT API を使うことで、違和感の少ない日本語名が作れるようになっている。

おわりに

ここまで話してきたように、僕は「世界中のレストランを簡単に予約できるようにする」に1人の開発者として熱量を持って取り組んでいる。

僕1人ではなく、エンジニア・デザイナー・マーケター含めたチームでやっている。皆、良い人なんだけど、良い意味で非常識で、仕事に関してはとにかく速く、一緒に働いていて飽きない。

ただ、ハローという会社にとっては超巨大ミッションの1つでしかない。たぶん、代表は「音声テクノロジーで世界征服をする」ようなことを考えているんだと思う。

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