本当は、冬はさむいから旅行をしたくない。ただ今回は年末の一時帰国が近づいているのもあり、その前にそろそろ他の国に旅をしておきたいなと思った。
寒さを覚悟して旅に出ることにする。
ドイツに行こうと思ったのは、実のところ消極的な理由で、ヨーロッパの大きめの国の中で単にこれまで行ったことがないというのが動機だった。 フランス・スペイン・イタリアなどの観光資源がいくらでもある国と比べると、ドイツは観光としては優先順位が下がりやすく、興味はあったものの訪れるチャンスがなかった。
オンライン英会話で東南アジア放浪中のイギリス人に相談したところ、「今の季節は〜ドイツはクリスマスマーケットがあって楽しいしまじおすすめ」と言われて、興味がさらにでてきて行くことに決めた。
ドイツの中でも以前からケルンの大聖堂に興味があったので、ケルンを最終目的地として目指すことにして、フランクフルトにも空港の交通面の都合で寄ってみることにした。
航空券は1週間前くらいにとって、ロンドンとフランクフルト往復で150ポンド程度(約3万円)だった。時間は飛行機で2時間弱。東京からで例えるなら、週末の北海道か福岡旅行のような気軽さで他の欧州の国に行けるのはとても嬉しい。
安い航空券をとった都合で4泊5日になったんだけど、実質観光したのは金土日の3日間の旅。一緒に来ている会社の同僚を誘って2人旅。
ドイツ料理の美味しさ
ロンドンのヒースロー空港から飛んで、フランクフルト空港に着いた。鉄道に乗ってホテルのあるフランクフルト中央駅に移動する。
夜にホテル近くのドイツ料理レストランに行く。長野県のスキー場にあるレストランのようななんとなく馴染みのある洋風の内装。ピルスナービール、シュニッツェル、ソーセージなどを頼む。

どれもわかりやすい味付けでシンプルに美味しい。初めての本場のドイツ料理だったが、味のないイギリス料理との格の違いを感じる。
ちゃんと味のある料理を出せる国は素晴らしい。ドイツの国力の高さを感じる。ドイツ料理とビールに関しては、滞在中一度も期待を裏切られることはなかった。

金融都市フランクフルト
翌日、街を散策する。
フランクフルトは都市としては人口70万人程度でそれほど大きい街ではないけど、金融都市として発達していて、欧州中央銀行や各国の金融系企業が集まっている。
いかにも金融の人が好きそうな高層オフィスビルが街にちらほら建っている。香港シンガポールのような過密都市なら高層ビルをぎっちり並べたくなる気持ちはわかるけど、フランクフルトのようなちょっとしょぼめで土地も余りがちな街でわざわざ高層ビルを建てる必要があるのかは謎である。
ユーロのシンボルモニュメントを見る。

フランクフルトのクリスマスマーケット
街散策して午後、クリスマスマーケットに行く。規模としては大きめで街中でクリスマスマーケットの屋台が展開されているような感じになっている。 クリスマス系のイベントには期待したことは少ないんだけど、色々な屋台があってどれも暖かい雰囲気でキラキラしてて、これはとても楽しい。

ホットワインを飲む。ワイン自体は6ユーロなのだけど、最初に10ユーロ払ってあとでコップを返すと4ユーロが返ってくる仕組み。クリスマス仕様のコップになってて、とても可愛い。このコップは返さずに持って帰ってもいい。


冬の寒さの中で温かくて甘いワインを飲むと、身体も温まって嬉しい。スパイスの香りも心地いい。意外とアルコール分が濃くて酔いがすぐに酔いが回ってきそうになる。
中心地から川までクリスマスマーケットが続いていて、川と橋の雰囲気も素敵だった。


ケルンの大聖堂
フランクフルト中央駅から新幹線で1時間ほどでケルンに着いた。ケルンの駅に着くと、すぐに目の前に大聖堂が現れる。

天空を突き刺すような塔が尖った建築になっている。たぶんだけど、塔の先端部分は天国に到達していると思う。建物の表面部分のディテールも緻密で、深さと繊細さ両方を同時に感じる。これまで見たキリスト教の教会の中でも1番2番を争うくらいすごいと思った。同じレベルの感動をしたのは、スペインのバルセロナで見たサグラダファミリア以来。
大聖堂の中も衝撃的に美しかった。柱が空間を縦方向に切り出して、空間自体が彫刻になっている。



ケルンのクリスマスマーケット
夜にクリスマスマーケットに行く。ケルンの中でもクリスマスマーケットはいくつかやっているみたいなのだが、ケルンの大聖堂前でやっているのが人気だと聞いて来た。
マーケットの広さだけでいうとフランクフルトよりも小さかったけれど、雰囲気の良さはケルンのほうが格段に上だったと感じた。クリスマスツリー、イルミネーション、微かに光る大聖堂、が合わさって雰囲気がとても良い。

ホットワインが大好きになったので、ホットワインをまた飲む。このコップはロンドンの家まで持って帰った。

ホットワインを啜っていたところ、ケルン在住のメキシコ人親子に話しかけられて仲良くなった。一応宗教行事だから静かにほんわか過ごすような雰囲気なのだと想像していたけど、場の雰囲気は盛り上がっていて飲み騒ぎに近い。日本のお祭と同じだった。
ホットワインの濃い酒を何杯も飲んで、陽気になって騒いでいる若者達もいる。お酒を飲みながら陽気に仲良くなれたのは良い誤算だった。
旅の終わり
週末が終わり、飛行機で2時間爆睡してロンドンの家に帰ってきた。今回の旅で、ドイツが好きになったしクリスマスも好きになった。
旅ってのは、先入観をできるだけ捨てて念のため一度見に行くくらいのほうが良いよなぁと感じる。ちょっとネガティブなイメージを持っていても、行ってみると意外と問題にならなかったり、思ったよりも面白いことが多々ある。実地に行かないと気づけない。
そんなに遠くないのなら、行ってみたほうがいい。何もしない週末よりは良い時間を過ごせる。





















