一日何をやったか思い出すという体験があまりにも不足していて、どうも生きている実感が得られないから、自己療養のための試みとして日記を書こうと思った。

 何日続くか分からないけれど、気が向くだけ書いてみる。あくまで自己療養のためなので誰かにとって役に立つとかそういうことを考えて書くつもりはなくて、その日起こったことをただ淡々と自分のためだけに書いていけたらいいなと思う。

 この頃はずっと本を読んでいる。昼過ぎくらいに起きてネットしてからテーブルの上に積んである本をどれか一つ持ち出して読む。読むのに飽きたらネットをして、それにも飽きたら再び本を読む。だいたい音楽をかけながら読んでることが多い。いつも同じ音楽ばかり聴いてるから時間感覚を保つことがむずかしくて気づいたら夜遅くになってる。

 人間との接触は週に何回かサークルの部室に行くことくらいで、それ以外の日は基本的に自分の部屋で誰とも話すことなく生活している。人間とコミュニケーションをとらないことで精神が安定しているのか、かえって不安定になってるのかはよく分からない。ただ、最近は割と不安定だというのは事実としてある。不安定なときはだいたい毛布にくるまってボッーとしてるうちに眠たくなってきて知らぬ間に眠ってしまって起きたときには何で不安定なのか忘れてしまう。まったくもって人間の心はうまく作られてる。