休学の効能
つい先日22才になったのだけど、振り返ってみると休学がきっかけで大きく変わったなと思えることが多い。
去年の今頃は、春から大学に行くと決意したのにどうしても行けなくてひたすら眠り続けていた。取れた単位は試験にも出てないのになぜか降ってきた2単位だけだった。学校が隕石の衝突で吹き飛ばない限り卒業できなかった。
このまま眠り続けては死んでしまうと思い、大学を一旦諦めてとった選択肢は大学から逃げて社会に飛び出てみることだった。趣味で作ったアプリを気に入ってもらって以来、開発を手伝っていた近くのベンチャー企業で入れてもらうことにした。休学届に「進路選択のための社会経験」と半分嘘で半分本当のようなことを書いて提出した。提出したあと、鴨川を歩いていると異様に空気が澄んでいるように感じられたのを覚えている。
ともかく4月から休学してスタートアップで社員として働くことになった。
休学については誤解が多いのだけど僕の通っていた国立大学の場合、
- 休学期間中は学生として扱われる
- 休学期間の授業料は払わなくていい
ので、つまり無料で学生という身分を残せるということになる。社会人でありながら、学割を受けられたり年金の支払いを遅らせられたりと何かと便利。
休学中の出来事は書くとキリがないので箇条書きにするけれど、こういう感じである。
- 平日なのに突然2週間北海道旅行する
- いち早くLINEを乗っ取られる
- エントリーすらしていないインターンのグループディスカッション選考を通過する
- 卒業できないのに内定者懇親会に参加したりする
- アメリカに3ヶ月送り込まれる
- シリコンバレーに遊びに行く
- なぜかリードエンジニアになる
- 少しデザインがわかるようになる
- 少しサーバーの面倒が見れるようになる
- 会社が資金調達をする
心身面での変化だとこういう感じ。
- 朝起きれるようになって健康な生活を手に入れる
- 健康な生活リズムにより痩せる
- 収入が高まって心に余裕ができる
- 生活が楽しくなって精神が安定する
- 休学で考えに余裕ができて人間性が深まる
- 恋人ができる
休学のススメ
休学を絶対的に薦めるわけではないけれど、ある種の逃げ場として良い制度だと思う。追い詰められたらしばらく逃げるのもいい。ひどく悩まされた問題も、一度解放されて遠くから眺めると些細であったりする。
深いことなしでも無料で学生を延長できると思えば素晴らしいし、4年で大学を追い出される人たちはかわいそうだなとも思う。
参考
この記事は、留年休学アドベントカレンダー1日目でした。次は id:Pasta-K。