6月29日 教養
昨日調子が良かった反動なのか、一日中ぼんやりして活力が湧いてこない。雨だったからかもしれない。
最近、少しずつギャングスタ・ラップの勉強をしている。
一時期アメリカに遊びに行ってたおかげで、スラングは少しわかるのだけど、それでもラップに出てくる語彙はむずかしくて歌詞を理解するのに苦労する。
Geniusという歌詞を注釈つきで見れるサイトでちまちま読んでいる。注釈がついていてもアメリカ文化やヒップホップの文脈について知識が足りなくてわからないこともある。
歌詞の意味が分かるようになっても、聞き取れるようになるかは別でさらにむずかしい。これまで僕が本などで接してきた英語のレベルのなかでも、一番ハイレベルな感じがする。もしもギャングスタ・ラップが大学受験の問題に出されたとしたら、一部のアメリカ帰りの不良以外は誰もわからなさそう。
それにしても、学校で"fuck"をまったく教わらないのはどうかと思う。"fuck"を使った表現がわからないと、ネットに転がっているかなりの文章が読めないし、映画を見てもわからないし、友達とコミュニケーションをとるのにも苦労する。
そういえば、中学校のとき英会話の授業で、アメリカ人の先生が教材としてEminemの曲を使ってた。学校で教えても怒られないのは、エミネムがギリギリって感じだったのだと思う。先生はエミネムの別人格が登場しない曲だけを慎重に選んできて教室で流してた。
学校でギャングスタ・ラップを体系的に教えられていれば、僕も今頃こんなに苦労してないだろうし、国際社会で言いたいことが言えるグローバル人材が大量発生して、日本のGDPも二倍くらいになってたと思う。
6月28日
朝にフルーツグラノーラを食べると決まって二度寝してしまう。フルグラか牛乳のどちらかに睡眠薬でも混ざっているのではないか。
昼に冷凍チャーハンを食べて、夕方にローソンのLチキを食べる。
何日かぶりにOculusを立ち上げて、VRで飛行機の機体工場を見学した。 www.360ch.tv
VR版Abema TVみたいな感じのサービスで、コンテンツはまだ少ないみたいだけど、けっこう新鮮な体験だった。原宿の地下アイドルのライブ動画も観た。360度見回せるので、後ろを振り向くと客席のオタクたちがエキサイトする様子が見れるのがよかった。アイドルがライブ中に見てる景色ってこういう感じなのか…
昔セカンドライフというPCのなかで生活できるサービスが話題になってたけど、それのVR版みたいなのをやってみた。 altvr.com
初心者部屋に入ると、何人かが英語で会話してたので、ハロー、キャンユーヒアミー?、オゥ、ディスイズグレートとかいう風にちょっとだけ話した。初心者部屋なので、親切なガイがいて英語でアバターの変え方などを教えてくれる。ロボットのアバターの割に声はちゃんとおっさんなので、なんだか慣れない感じがする。
昔セカンドライフをやったときと比較すると、格段に体験が良くなっている。だけど、操作をすこし間違えると、建物の壁と壁の間にワープして挟まってしまったりするので、根本的なところはそんなに変わってないのかもしれない。
6月27日 エアコン
昼に河原町の丸善に行って本を見たあと、珍遊でラーメンを食べた。
部屋のRaspberry Piの仕様を拡張して、赤外線リモコンを使ってエアコンを制御できるようにした。
AWS IoTにMQTTというプロトコルで room/aircon
{ "on": true }
という風にメッセージを送ると、Raspberry Piが赤外線通信をしてエアコンがつくという仕組みになってる。irMagician というUSB接続の赤外線モジュールを使っている。
Micro USBケーブルが無駄に長くて、見た目が完全にイカれたクルマみたいになってきた。
家の電球がPhilips Hueという通信で制御できるやつなので、ついでにそのAPIを使って外から家の電球を点けたり消したりできるようにした。
これで家の電球やエアコンを操作する下地が整ったので、温度や明るさを見て勝手にエアコンをつけたり電球をつけたりする野望に近づいた。それができて何が嬉しいのかということだけど、正直言って、今のところ大して便利になりそうにない。むずかしい仕組みにして苦労するよりも、エアコンを入れるくらいリモコンのボタンを押すほうが簡単に決まっている。こういう活動は、ムダであればムダであるほど純粋に楽しめるような気がしている。
6月26日
昼ごはんに韓国料理屋で石焼ビビンバを食べた衝撃で気を失ってしまい、気づいたら夜になっていた。
デカルトの『方法序説』を読んでいる。『ヨーロッパ思想入門』に「哲学とはなんであるかを知るのに必読の古典」と書かれていて気になった。
思いのほか読みやすくて、400年近く前に書かれた本とは思えないくらい親しみを持てる。冒頭部には自伝的な記述もあって、青春小説のようでもある。書物を捨てて、旅に出て「世界という大きな書物」を研究するようになった経緯がとても面白い。
わたしは教師たちへの従属から解放されるとすぐに、文字による学問をまったく放棄してしまった。そしてこれからは、わたし自身のうちに、あるいは世界という大きな書物のうちに見つかるかも見つかるかもしれない学問だけを探求しようと決心し、青春の残りをつかって次のことをした。旅をし、あちこちの宮廷や軍隊を見、気質や身分の異なるさまざまな人たちと交わり、さまざまの経験を積み、運命の巡りあわせる機会をとらえて自分に試練を課し、いたるところで目の前に現れる事柄について反省を加え、そこから何らかの利点をひきだすことだ。
というのは、各人が自分に重大な関わりのあることについてなす推論では、判断を誤ればたちまちその結果によって罰を受けるはずなので、文字の学問をする学者が書斎でめぐらす空疎な思弁についての推論よりも、はるかに多くの真理を見つけ出せると思ったからだ。
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
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デカルトの生きた時代は、ちょうどガリレオ・ガリレイが地動説を唱えて弾圧されたのと同じ頃だった。教義に反する主張をしたために何人もの科学者が権力によって焼き殺された。今の時代だと、ちょっとブログに変なことを書いても、ブコメでどこからともなくやってきた大量のおっさんに説教されるだけで、突然死刑になったりしない。
6月24日 自宅監視システム
昨日の続きを進めて、温度などのデータをグラフにして可視化してみることにした。
MackerelとかGoogle Spreadsheetとか検討したけど、結局はAWS IoTとAWS CloudWatchを使った。AWSだとちょっとしたデータを送る程度なら無料で使えるし、自由度が高くて色々遊べそうだった。
AWS IoTには色々と概念があって、使い方がわかるまでちょっとむずかしかった。IoT的なことをやるにはたしかに便利そう。今回はJavaScriptのSDKでMQTTで接続して単にデータを送りつける。
AWS IoTからAWS CloudWatchにデータを送りつけると完成なのだけど、これは画面でポチポチ設定するだけだった。
AWS CloudWatchはサーバー監視用のツールなので、たとえば温度が30度を超えたときにアラートを送ったりできる。
このページが参考になった。 tech.recruit-mp.co.jp
監視画面を見てると、湿度が上がったり下がったりするだけで、なんか面白くてテンションが上がる。円高の話もそうだけど、グラフの数字が単に上下に動くだけで人間は感情を揺さぶられるのではないだろうか。
Raspberry Piがみすぼらしくてかわいそうだったので、レゴで台をつくってあげたら、バッテリーが上がってしまった車みたいになってしまった。
技術的には大したことはやってないんだけど、やっぱり手を動かしてなにかするのは楽しい。時には心が救われるような気分にもなれる。
6月23日
天気が良くて気分がよい。
年金手続きを放置していたら、年金事務所から親切なおじさんがやってきた。厚生年金から国民年金に切り替えるための手続きらしい。年金を貰えるなどとはゆめにも思ってないので関心がないのだけど、一応紙に名前を書いておいた。
天気が良いので川に散歩に行ったりした。
川を散歩したら急に前向きな気分になった。Raspberry Piという小型のコンピュータを設置して、部屋の温度や湿度などを測ることにした。やろうと思ってたのだけど、なんとなく気が進まず半年くらい放置していたのだった。
温度、湿度、気圧がとれるセンサと、明るさを測るセンサを繋いでいる。
今のところ、実験ということもあって毎分データを取得してファイルに書き出すということだけをやっている。将来的には、自動的にエアコンをつけたりとか、照明を点けたりとかしたい。
とりあえずはグラフにして温度の変化とかを見て楽しんでみたい。なにか良いやり方あるといいのだけど…