世界の麻薬産業を観た

Huluで世界の麻薬産業のドキュメンタリーを観た。ナショナルジオグラフィックがやってるドキュメンタリー番組らしい。
世界の麻薬産業の動画 - Hulu

ドラッグについての番組をテレビで見ると教育的すぎて偏った視点のものが多くてつまらないけど、この番組は中立的な視点から薬物問題を真摯に映し捉えていてとてもリアルで面白かった。

ドラッグ中毒者、密売人、栽培者、麻薬取締官、研究者など様々な人々の視点から薬物問題が映されている。たとえば、ヘロイン中毒者の紹介だと実際に注射器でヘロインを摂取してハイになっているシーンが出てきたりする。密売人がどこでどのようにドラッグを売っているかまで詳しく取り上げられていた。

これまではドラッグやっても案外大丈夫なんじゃないかとか思ってたけど、この番組を見てドラッグは割とやばいことが分かった。15の頃から40年間コカインを吸い続けてるおっさんが「本当に気持ちいいのは初めだけだ」って言っててすごく説得力があった。

特にヘロインのところがやばくて、中毒者の女性が禁断症状で動けなくなり道に倒れた仲間の頸動脈にヘロインを注射して助けていた。スイスでは依存症治療のために税金で常習者にヘロインを無償提供しているらしい。

ヘロインの売人が言ってたセリフが印象的だった。

「打てばおふくろの腕の中、効き目が切れれば親父に殴られる気分だ、それがヘロインってもんだろ」