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6月26日

昼ごはんに韓国料理屋で石焼ビビンバを食べた衝撃で気を失ってしまい、気づいたら夜になっていた。

デカルトの『方法序説』を読んでいる。『ヨーロッパ思想入門』に「哲学とはなんであるかを知るのに必読の古典」と書かれていて気になった。

思いのほか読みやすくて、400年近く前に書かれた本とは思えないくらい親しみを持てる。冒頭部には自伝的な記述もあって、青春小説のようでもある。書物を捨てて、旅に出て「世界という大きな書物」を研究するようになった経緯がとても面白い。

わたしは教師たちへの従属から解放されるとすぐに、文字による学問をまったく放棄してしまった。そしてこれからは、わたし自身のうちに、あるいは世界という大きな書物のうちに見つかるかも見つかるかもしれない学問だけを探求しようと決心し、青春の残りをつかって次のことをした。旅をし、あちこちの宮廷や軍隊を見、気質や身分の異なるさまざまな人たちと交わり、さまざまの経験を積み、運命の巡りあわせる機会をとらえて自分に試練を課し、いたるところで目の前に現れる事柄について反省を加え、そこから何らかの利点をひきだすことだ。

というのは、各人が自分に重大な関わりのあることについてなす推論では、判断を誤ればたちまちその結果によって罰を受けるはずなので、文字の学問をする学者が書斎でめぐらす空疎な思弁についての推論よりも、はるかに多くの真理を見つけ出せると思ったからだ。

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

デカルトの生きた時代は、ちょうどガリレオ・ガリレイが地動説を唱えて弾圧されたのと同じ頃だった。教義に反する主張をしたために何人もの科学者が権力によって焼き殺された。今の時代だと、ちょっとブログに変なことを書いても、ブコメでどこからともなくやってきた大量のおっさんに説教されるだけで、突然死刑になったりしない。

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