思っていたよりも遥かに多くの時間が過ぎてしまったことに気づいた。

20才の誕生日が近づいている。
高校生の頃までは20才になることなんて想像もついていなかった。あまりに想像がつかないから、それまでに何かの力が働いて泡のように弾けて消えてしまうものだと思っていた。20才になった状態でこの世界に存在できているとはとても思えなかった。

これまで自分の考える未来に向かって自分なりに歩いてきたつもりだったけど、もやもやとした違和感のようなものを抱くことが多くなってきた。はっきりとは分からないけれど、どこかでボタンを掛け違えたような感じがする。
そういった違和感があるから、将来のことを考えるととてつもない不安に襲われる。将来についていくつかイメージは得られているけれど、どれもしっくりこない。本当にそれでいいのかと考えこんでしまう。

とはいえ、最近は比較的晴れやかな気分で日々を過ごせている。小さな不安はいくつもあるけれど、生活の中では迷いは少ない。平日の昼に川に行って本を読むことはとても幸せだし、自分で言うのもなんだけど生活を楽しめていると思う。

ただ、人生があまりにむずかしい。何も考えずに過ごすのは簡単だけど、少しでも考え始めると人生は途端にむずかしくなる感じがする。