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靴下が揃わなくなる現象について

この頃、靴下がまったくと言っていいほど揃わなくなった。靴下が6足くらいあってもどれも片方しかなくて履く靴下がないことに悩んでる。仕方なく違う種類同士の靴下を履いたりするが、一日中視覚的にも触覚的にも足に違和感が付き纏うことになる。それはあまりに気持ち悪いので、履く靴下がなくなれば仕方なく外出を控えることになる。最近では履く靴下がないせいで大学に行けないことも増えてきた。

どうして靴下が揃わなくなるのか?このことについて少し考えてみようと思う。少なくとも買った当初は靴下は揃っているが、時が経つにつれてだんだん揃わなくなってくる。そして最終的には履ける靴下がなくなる。この現象を「靴下の対称性の破れ」と僕は呼んでいる。

靴下の問題を考える上で重要な要素は3つある。靴下を脱ぐこと、洗濯すること、干すことの3つだ。それぞれについて順に考えていこうと思う。

靴下を一日履いた場合、まず脱ぐことになる。そのとき脱ぐ場所が問題になる。脱いでそのまま洗濯機の中に入れるのであれば問題はないのだが、ランダムな場所(たとえばこたつの中とか机の下とか)で脱ぐと行方不明になって洗濯されない可能性がある。「靴下のランダムウォーク」と呼んでいる。

一定量洗濯するものが溜まると洗濯機を回すことになる。洗濯機の中に入っている靴下は、脱いでそのまま洗濯機に入れた靴下か、何らかの方法でランダムな場所から脱がれているのを見つけた靴下ということになる。このとき靴下の片方だけが見つかることがよくある。これが既に見つかっている靴下の片方なのか、新たに見つかったものなのかが靴下の非対称性に大きく関わることになる。前者の場合非対称性はマシになるし、後者の場合非対称性はさらに大きくなる。

洗濯機を回すとき、靴下が揃ってない状況では、揃っていない靴下のもう片方がその洗濯機の中にあることを願うような気持ちになる。射幸心を強くあおられる。少し前に話題になったソーシャルゲームの「コンプガチャ」に似ている。このことからこの状況における洗濯機のことを「靴下コンプガチャ」と呼んでいる。経験上片方しかない靴下のもう片方を探すのは困難なため、揃うような靴下が洗濯機の中から出てくる確率は直観よりもかなり低い。

洗濯機を回した後はその洗濯物を干すことになる。ここでも困難がつきまとう。様々な心理的要因により洗濯物を干すことがめんどくさくなり干すのを忘れてしまうのだ。せっかく靴下コンプガチャを回しても干さないことにはコンプできない。そして、そのまま放っておくと洗濯機の中で乾いてしまい、洗ったのか洗ってないのか分からないためもう一度洗濯機の中で洗われることになる。3回連続で洗濯された靴下が観測されたこともある。高度に乾燥された洗濯後の靴下は、洗濯前の靴下と区別がつかない。

以上のことをまとめると靴下が揃わなくなる要因は以下の3つだ。

  • 靴下がランダムな場所に脱がれる
  • 靴下が片方だけ見つかる
  • 洗濯した靴下を干すのを忘れる

靴下が片方だけ見つかるのは靴下がランダムな場所に脱がれることが原因のため、結局原因は一番目と三番目になる。

しかし、どちらも仕方のないことな気がする。決まった場所に脱ぐことや意識して洗濯物を干すことはかなり精神的負担になるからだ。靴下を揃えることに執心するあまり人間性が阻害されてしまっては元も子もない。

結論

靴下が揃わないのは仕方ない